不正請求を繰り返す悪徳鍵業者の見分け方

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2021年9月8日にYahoo!ニュースに、こんな見出しが踊りました。


【独自】頼んでいない工事されて74万円請求の訴えも…「鍵の修理業者」社長らを逮捕

マッハ鍵サポートを運営する鍵の修理業者「キセキ」の社長が特定商取引法違反の疑いで逮捕されたというものです。

鍵開け業界は、残念ながら未だに玉石混合の状態で、まじめに行っている業者も多いのですが、
中には今回のケースのように高額請求を繰り返す悪徳業者も生き残っています。

こういうニュースが流れることで、鍵開け業界全体が社会から警戒されてしまうことは、本当に残念なことです。
多くのまじめにやっている業者の為にも、悪徳業者を見抜くコツをお伝えしましょう。

反面教師として、今回社長が逮捕された会社のホームページをつぶさに見ることで、悪徳業者の特徴を見つけたいと思います。

悪徳業者のホームページは、作りがしっかりしていて、パッと見には非常に信頼できる業者に見えるところも少なくありません。
逆に真面目にやっているところが、ホームページがしょぼいこともままあります。
パッと見の印象では、区別することは難しいです。

ただ細かい記述を見ていくことで、ちょっと怪しいのではというポイントがあります。
ひとつずつ見ていきましょう。


料金が相場より安すぎ

料金が相場より安すぎ・・の画像

―――――――――――――――
カギを開けたい ¥5,000~
―――――――――――――――

という記述もありました。
ちょっと安すぎます。

現場まで出張してくれる鍵開けサービスの料金相場は、
大手はほぼ横並びで、税込みで8800円~となっています。
これよりも安い業者は、警戒したほうがよいでしょう。


依頼実績数が大雑把

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―――――――――
依頼実績 10,000件
―――――――――

この大雑把な数字も信憑性が低いですよね。
期間の記載もないし、意味なく大きな数字を掲げているのも注意したほうがよいでしょう。

あと、個人の感想ですが、
官公庁・大手からの実績」とかもあまり評判のいい会社でないことが多い印象です。


スタッフの画像が不自然

スタッフの画像が不自然・・の画像

※写っている方の肖像権に配慮して当サイトでモザイクを掛けました。

あと注目したいのがスタッフの写真です。

鍵業者に限らず、本物のスタッフや社長の写真を掲載している会社は、善良な会社であることがほとんどです。
当然ですよね。悪いことしている自覚がある会社が、自分たちの本名と顔写真を公開するのは抵抗があるでしょうから、なかなか悪徳業者は本物のスタッフや社長の写真は載せられないのです。

マッハ鍵サポートのスタッフ紹介のページを見てみると、

電話対応 吉田さん 三重出身

錠前技師 佐々木さん 大阪出身

アフターサポート担当 柳田さん 京都出身

などと紹介されたスタッフの写真が出ています。

もう、すでに怪しいのですが、
錠前技師の佐々木さんとアフターサポート担当の柳田さんが同じ写真ですね。
う~ん、ここまで手抜きだと、ちゃんと検証をするまでもなくニセの写真というのがバレバレですが、
もう少し巧妙な悪徳業者に備えて、スタッフ写真の真偽の確かめ方をお伝えしておきます。

同じ写真を使いまわしていることを抜きにしても、
今回掲載されている写真は、なんか嘘くさいんですよね。

キレイすぎるんです。
現実の世界って、もっと雑然としているもんなので、
キレイにまとまりすぎてワザとらしいと感じます。

そこで、スタッフの写真だけ切り抜いて、Googleの画像検索をかけると他のサイトや画像集が検索結果にヒットしました。

やはり画像集からの切り抜きでした。

焦っているときに、それに気付けというのは難しいかもしれませんが、慣れると、違和感に気付くものです。

イメージ画像としてサイトに画像集の写真を使うケースは、まともな会社でもありますので、それはOKだと思います。

しかし、今回のように画像集の写真にスタッフ名まで付けて、紹介するのは危険な業者である可能性が高いという点は覚えておいてください。

また、同様の手口として、お客様の声が載っているホームページも良く見かけますが、
ここにお客様として写真が載っていることもあり、それが画像集の写真だというパターンもあります。

こちらも同様に危険な業者である可能性が高いと思ってよいでしょう。

ただ、この方法は、スマホで見ている限り、慣れないと分かりにくいですよね。
次に、もう少しハッキリと分かるポイントを挙げます。


キャンセル規定をしっかり確認

キャンセル規定をしっかり確・・の画像

キャンセルについて書かれている部分に、悪徳業者を見分ける大きなヒントがあることが多いです。
今回取り上げているサイトでは、

―――――――――――――――――――――――――
※現場到着後のキャンセルはお受けしておりません。
―――――――――――――――――――――――――

とハッキリ書かれていました。

別のところには、
―――――――――――――
ご相談・御見積 無料 ¥0
―――――――――――――
との記載があるのに、
正確な見積りは、現場到着後でないと出来ないのに、
現場到着したら、キャンセルできないという、
なんとも矛盾に満ちた記述がしっかり書いてありました。

悪徳業者の常套手段は、こうです。

  • ・現地でないと正確な見積りが出来ないといい
  • ・現地で高額見積りを出して、
  • ・断ろうにも、高額なキャンセル料を請求する

というパターンが脈々と続いています。

悪徳業者は、

見積りは無料でも、キャンセル料は有料なんですよね。

中には、

見積り無料、キャンセル料も無料、でも出張料は有料という悪徳業者もいます。

しかも現地到着前でも、作業員が店から出発したらキャンセルしても有料ですという悪徳業者もいます。

非常に分かりにくいですよね。


トラブルを避けるコツ

これらのトラブルを避けるには、
この3つとも無料であると謳っていることを確認することです。

  • ・見積り無料
  • ・出張料無料
  • ・キャンセル料無料

この三拍子が揃った業者から選べば大きなトラブルに巻き込まれることなく、
かつ安上りに鍵開けを頼める可能性が高いです。

というのも、この三拍子が揃った業者は、見積りが高いとキャンセルされてしまうので、
見積り時点で、ギリギリ安い提示をするのです。

トラブルになりにくいだけでなく、安くもなるので、
この3点の確認は非常に大事です。

とはいえ各業者のホームページから、バラバラの箇所に記載があるこの3点を確認するのは骨の折れる作業です。

そこで、こちらの記事で三拍子が揃った業者をまとめました。

⇒ カギ開けが安い業者はこちら

鍵開けを頼むなら、この中から選ばれるとよいでしょう。

こちらでは、もっと詳しく説明してます

鍵開け業者との料金トラブルを避ける方法 鍵開け業者との料金トラブルを避ける方法


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